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nori

12月 252019
 

今回修理させていただいたのは、HM4型ホンダバモスでした。

最初にお電話で連絡いただいた時は、エンジンがかからないので見にきてほしいというもの。

自宅に出張し、私が実際にエンジンを始動を試みると、スターターも勢いよく回り普通にエンジンが始動。

お客様によると確かに何度やってもかからなかったのに、何で?との事。

車両を持ち帰り、診断機で故障コード履歴を調べるも異常コードの履歴は無し。

とりあえず摩耗ぎみだったプラグを交換し、一度納車し様子を見ていただくことに。

 

しかし1週間後にまた始動が出来ないとのお電話。

現場に出向きエンジンを始動してみると、やはり普通に始動してしまいました。

 

そこで本格的に原因を調べるためお車を預かり点検する事になりました。

 

この手の修理はとにかく症状が出ないと調べようが無いので、長期戦も覚悟の上でやるしかなさそうです。

案の定、症状は2~3日しても出る事が無く、これは困った事になったなぁ・・と思い、いよいよ迷宮入りかと頭を悩ませていた所、ある日突然エンジン始動不良の症状が!

このタイミングを逃してはいけない!とばかりに、とにかくこの状況でECUの異常コードを調べるため、診断機を接続しエンジンを始動!

・・・すると普通にエンジンがかかってしましました(汗

しかもその後何度も始動を試みても、いたって普通にエンジン始動、調子も全然問題ない感じです。

まじかぁ~振り出しに戻ったかぁ・・と半ばあきらめてかけていたところ、別の修理が入ったので、とりあえず一旦診断機を外し別の修理へ。

別の修理を終え、再度バモスの修理へチャレンジ。とばかりにエンジンを始動すると、今度はエンジン始動しな~い!

やった~!って直った訳じゃないんですけどね(笑

この状況を逃してはなるものかと、今回はその状態で各リレーの点検、フューエルポンプ系点検も全く異常ナシ。

またバモス、アクティ系でよくあるエンジンとボディを繋ぐアースの断線も点検しましたがそこも問題無し。

と言うことで再度診断機をつないで、再始動・・・とまたもやフツ~に始動(汗

あ!もしやこれって診断機つないだ時だけ始動できるの?と思い、診断機を外してみると、予想通りエンジン始動出来ず。

あ~なるほど。これって診断機つないだ時だけ何らかの理由で回路が成立し普通になるって事か。

 

そこで配線図を用意しにらめっこ開始(笑

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電源系は先に点検して問題無かったので、やはりアース系が怪しい感じです。

ECUのアースを点検するも異常ナシ。

では何故?

そこで診断機を接続するデータリンクカプラへ接続されている配線をたどってみてみると、下記写真の茶/黄の配線にショートカプラーを介して繋がっている事に気づきました。

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この時までECUがこんな所でもアースされている事に気づきませんでした。

他のメーカーのECUではあまり見かけないので、全然気づきませんでしたが、ホンダのPGM-FIではこんなところからもアースを取っていたんです。

修理書によると、ECUから直接配線されている黒線アースはパワーグランドという名称で、もう一つの茶黄の方がロジックグランドと分けられているみたいです。

ECUの内部でアースが2系統あるようで、今回問題があったのはロジックグランド側のアースだったみたいです。

ここのアースはどこにつながっているかというと、エンジンインテークマニホールド上部にグランドアースと共にボルト止めされていて、こことECUの間の断線が疑われます。

本来ならここの間の配線を修理するのですが、沢山の配線と共にまとめて被覆を覆い配線されているため、実際には特定の配線だけをを交換するのは不可能。

そこでECUの出口付近のロジックグラウンドアースを分岐し、ボディーアースする事で対応することにしました。

修理後は問題なくエンジンが始動できてているようで一安心です。

 

今回の修理は、まず最初の段階で症状がたまにしか出ず、しかも始動不良だけでエンストの症状は出ていなかった、という事で手間取りました。

我々整備士にとってトラブルシューティングにおいて「たまにしか出ない症状」が本当にやっかいです。

たまにしか出ない症状のために、非常に長い間の時間と労力を必要とする場合もよくある話です。

そう考えると早い段階で症状が常態化した事で、長期戦に至る前に完治出来た事は運に助けられた部分もありますね~

7月 282019
 

今回の修理はズズキキャリィ―トラックDB52T型4WD、5速ミッションの2速の入りが悪いという事で修理のご依頼をいただきました。

キャリートラックのミッション修理に関しましては、過去にも何度かさせていただいておりまして、今回も同様の修理になります。

過去の記事 キャリィミッション修理

調べたところ、古いジムニー等も同様のミッション形式になるようですね。

 

まずは4WDなので、いつもいのようにトアンスファケース一体でミッションを下ろします。

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ミッションをトランスファ側から分解していきます。

下の写真は5速とリバースギア関連。

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さらに分解をすすめてミッションケースが2つ割りになった状態です。

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これがメインシャフトでここに12、34速のギアとシンクロ関連があります。

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各ベアリングはプーリプラーやプレスなどを使い新品と組み替えます。

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こっちがカウンターシャフトで、ケースよりシャフトを抜いてベアリング交換が必要です。

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組み付けの時に間違わないよう、ある程度順番に並べておきます。

ちなみにそこそこ回数をこなすと、同じミッションなら修理書が無くても大体出来るようになります。

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こちらが問題の2速シンクロ部です。

写真では分かりにくいですが、金色のシンクロナイザリングの切り欠き部が摩耗してました。

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こちらがメインシャフト、カウンターシャフト関連のベアリングです。

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こっちがトランスファ関連のベアリング類です。

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バラした部品を再度組み付ければ完成!となります。

 

実は今回の修理のご依頼主様は他県遠方の方で、わざわざお車でご来店いただき、そこからは電車等の公共交通機関でお帰り頂きました。

ご依頼主様からは、修理は当初から長期でゆっくりでいいですよ、と言われていましたが、予定以上にお時間を頂だいたにも関わらずご理解をいただき大変有難かったです。

またお車のお引取り時にも、当店地域は交通の便が悪く不便な地域ですが、電車で遠路お越しいただきありがとうございました。

12月 292018
 

ヘッドライトの黄ばみやくすみがあると、せっかくキレイに乗っておられるお車でも古く見えてしまい本当にもったいないですよね。

ヘッドライトのレンズは、強度と耐久性を持たす必要がありポリカーボネート樹脂で出来ています。

ただこのポリカーボネート樹脂は、日光の紫外線に弱くそのままではすぐに黄ばんでしまします。

そこでヘッドライトレンズにはそれを防ぐコーティングがされているのですが、長年の使用によりコーティングが劣化し黄ばみやくすみの原因になります。
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そこでご自分でヘッドライトを磨きコーティングするDIY商品を使い、常にキレイに保っておられる方も多いかと。

ただその効果は長くても3カ月程度というのが大半です。

 

そこで当社では数ヶ月程度しか効果が無いヘッドライトコーティングではなく、長期間もつ本格的ヘッドライトコーティングを行っています。

ヘッドライトのレンズ面を研磨し汚れや古いコーティングを完全除去。

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そして再度ヘッドライト専用ハードコーティングをガンんにてを吹き付け塗装するので、仕上がりも良く効果も長持ちします。

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ヘッドライトの黄ばみやくすみでお悩みの方、ぜひ一度当社にご相談ください!

 

標準施工費 8500円~

*ヘッドライトの状態によっては施工が出来ない場合もあります。

*ヘッドライト脱着工賃が別途必要になります。

 

9月 082018
 

走行中に異音がするという事で入庫となった、スバルインプレッサスポーツ(GP7型)

試運転をすると、ほんの少し走り出しただけで音がするのを確認できました。

いつものように4輪を空転状態にして、音の出ている箇所を確認する事にしました。

どこかハブベアリングの異常か、またプロペラシャフトのベアリング等に問題があるか、調べ始めたのですがどうやらその音の出どころはミッションの中からのようです。

確かにミッションケースからの音だというのは分かるのですが、音はケースに共鳴しているため、どの部分から出ているのかはこの状態では特定が出来ません。

さらにスバル車のミッションは特殊な構造になっており、ミッションだけではなく、フロントデフと4WDのトランスファが一体型で内蔵されています。

そのため、これらのどの部分から音が出ているのかの特定が非常にむずかしくなっています。

音の原因箇所が分からないかと調べてもらうため、スバルのディラーさんに車両を持ち込んで確認してもらったのですが、やはりミッション内の音ではあるが場所の特定は難しいとの事。

さらにディーラーでもミッションケースを分解して修理はCVTになっているので難しいようで、修理するなら本体を丸ごと交換した方が確実そうです。

という事で今回は走行距離の少ないミッションを調達し交換する事になりました。

 

下から見えるのがミッション本体です。

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CVTミッションが下りました。

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この中にCVT本体、トルクコンバーター、フロントデフ、4WDのトランスファーとビスカスカップリングのすべてが入っています。

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こちらが届いた中古のミッション本体ですが、デフやトランスファーまで一体で内蔵されているため、通常のミッションより非常に大きく重いです(^_^;)

重量にして100キロ!ぐらいはありそうですね。

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ミッション交換を交換し、試運転で音が無くなっていることを確認し納車となりました。

 

5月 132018
 

今回修理のご依頼を受けたのは、DA64型4WDエブリィの5速マニュアルターボ車でした。

ご依頼主の方は遠方にお住まいの方でしたが、当社ホームページをごらんいただき修理のご依頼メールをいただきました。

当社のホームページで、何度かこれまでズズキのエブリィやキャリィの異音修理の記事を紹介させていただきました。

今回修理のご依頼主様のお車の異音の状況をインターネットで検索されておられて、当社ホームページにたどり着かれたものかと思います。

メールでのやりとりの内容で音の状況や種類などを詳しく教えていただき、ミッションまたはトランスファーからの異音であるような感じでは無いかという推測になりました。

どうやらミッション内、またはトランスファー内のベアリングが怪しい感じです。

ただ何分にもご依頼主さんは車で2時間程度ほどの遠方ですので、地元で修理を・・・という話になるのですが、どうやら地元の修理屋さんではミッション本体を中古またはリビルトで載せ替える方向の話しかしてくれなかったようです。

お客様としては中古は不安ですし、リビルトだと修理代が高額になります。

そこでスズキ車のミッション・トランスファー分解が出来るお店という事で、遠方ながら今回お問い合わせをいただいたワケです。

 

4WDエブリィなのでトランスファー一体型でのミッション脱着になります。
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こちらがトランスファーケースを分解した状態です。

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手前に見えるのがビスカスカップリング。

DA64でもミッションターボ車はフルタイム4WDなので、4WD切り替えがありません。

そのためフロントへの駆動を伝えるプロペラシャフトの部分にビスカスが内蔵されているんですね。

ちなみに切り替えのあるタイプだとこのビスカスは無く、代わりに切り替え機構が内蔵されています。

もしもトランスファー関連のベアリングが音の原因なら、この段階で修理が可能でしたが、予想通りここでのベアリング異常は確認出来ませんでした。

という事で次にミッション本体の分解に進みます。

 

こちらはミッションケースがすでに外れた状態で、1から4速とリバースギアが見える状態になっています。

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そしてこちらがケースからメインシャフトとカウンターシャフトそしてシフトフォーク類が取り外された状態です。

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ここにあるいくつかのベアリングが原因で異音が発生していました。

 

異音の原因のベアリングはもちろんの事、それ以外のベアリングもギアプーラーを使いすべて新品に交換していきます。

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こちらが交換されたベアリングです。

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ベアリング自体は1個が1000円前後と部品代としては安価な物ですが、分解工賃はやはり手間ですのでそれなりにかかってしまいます。

しかし今回の修理では部品工賃合わせて総額5万程度でしたので、中古のミッションや、ましてやリビルトミッション交換に比べれば安く修理する事が出来るのではないかと思います。

 

後日お客様にお車を納車しご感想を頂きましたが、音が静かになり気持ちよくお車に乗っておられるとのお言葉をいただきました。

この度は遠方からわざわざご来店いただきありがとうございました。