京都北部地域与謝野町の車屋さん安田自動車。車の販売・車検・故障修理・鈑金塗装・保険他、車に関する小さな事から大きな事まで確かな技術と親身な対応でお客様のカーライフをサポートいたします!
2月 262013
 

走行中すると、うなり音がすると言うことで入庫した、スズキエブリィバン(DA64系)のマニュアルミッション車。

いつものように試運転をしてみると、音感じではベアリング関係に異常がありそうです。

普通なら足回りのハブベアリングが破損している事が多いのですが、調べていくとどうやら足回りでは無さそう。

そうなると後はミッションかデフか・・

次は車両をリフトアップ、し車輪を空転させ調べてみます。

どうやら音の原因はミッション内である事が判明。

さらに音の種類から推測するに、ミッション内のベアリングに異常がありそうです。

原因がベアリングなら部品としては高価な物では無いため、中古を探すより、ミッションを分解修理する事にしました。

 

まずミッション本体を車両から降ろします。

おっとその前にミッションやトランスファーのオイルを点検。

トランスファーのオイルを抜くと銀色の粉のようなものが・・・

おそらく何らかの部品の鉄粉。

ミッション内の異常は間違いなさそうです。

 

前置きが長くなりましたが、ようやくミッションが降りました。

この車両は4WD車なのでトランスファも一体でミッションにくっついてきます。

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トランスファーのベアリングなら簡単なのになぁ・・とほのかな期待を寄せつつミッションを分解してゆきます。

すると分解を始めてすぐに、ミッションケース内からありえない大きさの鉄片がゴロゴロと出てきました。

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ありぁ~結構ひどい事になってるなぁ・・・

 

ひとまずトランスファーケースをオープン!

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こちらからも鉄片が出てきました。

写真で見えるのは4WDと2WDを切りかえるギアと、動力をフロントプロペラシャフトに伝えるチェーンです。

 

ここから更に分解を進めてゆきます。

以前に同じスズキの軽トラックのミッションを分解修理した事があり、今回も同じ手順でいけるよね♪と高をくくっていたのですが・・

 

なんと同じスズキの車でもミッションの構造が全然違う事が判明(汗

そこで修理書資料を取り出し分解を再開したのでした。

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分解を進めて行き、トランスファーケースを完全に切り離した時点で原因が判明。

アウトプットシャフトを支えているベアリングがガタガタでした。

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おまけにベアリングのボールまで転がってくるしまつ。

ここまでひどいとは思いませんでした(汗

 

こんな状態のベアリングにも関わらず走れていたのは、このアウトプットシャフトを支えるもう一つのベアリングがあったためです。

それは写真にあるギアの奥側のベアリング。

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こっちも先のベアリング程では無いにせよ、ガタが出始めていました。

 

ケースから取り外すと良くわかります。

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このベアリングですね。

 

こちらが先に話をしていたバラバラになったベアリング。

シャフトにはインナーレースしか残っていない状態です(汗

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こちらがトランスファーを分解した全体像。

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ミッションからのアウトプットをトランスファーケース内のシャフトにつなぎ、チェーンでフロントプロペラシャフトに伝えます。

 

こちらがトランスファーケース側のベアリングです。

これがバラバラになっていたベアリングの元の姿です。

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ベアリングを交換し、元通りに組み付け修理完了。

試運転するとイヤな音も無くなり静かになりました。

 

それにしても修理は完了したものの、ベアリングがあそこまでバラバラになる原因は良くわかりませんでした。

オイル管理?いやいやベアリングの破損に関してはオイルとは無関係なハズです。

 

ちなみに破損したベアリング自体は、どこのメーカーも使ってる日本の最大手のメーカー品でした。

そういえば以前修理したトラックに続き今回もスズキ車だった事を考えると、スズキ車のベアリングは壊れやすい何らかの理由があるのか?!と勘ぐったりします。

 

そういえば足回りのハブベアリングもスズキ車が一番修理する事多いような・・・

ん~謎(笑)

 

とんだ誤算

 Posted by at 3:29 PM  くるまコラム
2月 192013
 

今現在、修理の方で2つの大きな仕事を行なっています。

一つはエンジンヘッドのオーバーホール、一つはミッションの分解修理。

どちらも時間と手間と、またお金もかかる大きな修理です。

 

最近では車の故障も少なく、このような大きな修理が少なくなってきました。

それがたまたま重なってしまい、ただでも狭い工場を動けない2台の車両が占拠しています。

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エンジンの修理の方の車は、かれこれ1ヶ月以上の入院中。

どうしてこんなに時間がかかっているのかというと、修理を始めた段階ではここまで症状がひどいと言う事が分からなかった、のが始まりです。

 

故障の状況は水漏れによるオーバーヒートによる圧縮抜け。

普通この段階で、エンジンのヘッドガスケットを交換すれば直るというのが経験上ほとんどです。

しかし、いざエンジンを分解し調べると、エンジンのアルミ製ヘッドが熱によりひずみがある事が判明。

まぁ、これも想定の範囲内で、ひずみを修正するため、いわゆる面研を行ないました。

 

ひずみを修正し、組み付け再度エンジンを組み付けよしOKと行きたい所だったんですが・・

 

あかん・・エンジンの調子が悪い

再びエンジンの圧縮を調べると修理前と変わってない事が判明。

ん~まさかバルブがおかしいのか?オーバーヒートぐらいでバルブがいくとは思えんし・・・

ダイハツのディーラーさんなら何か知ってるかも、と思い問い合わせると、このエンジンはオーバーヒートでバルブもおかしくなりますよ、との事。

あ~そ~なんだぁ。

とガックリ。

 

もちろん分解した段階で、念のためバルブも交換していれば良かったんですが、それをするとそれに伴う部品代と手間賃を合わせると追加で5万ほど必要になります。

5万は軽い金額ではありませんよね・・

こちらとしては出来る限りお客様の負担を減らす修理をしたいと思っています。

でも今回は残念ながら、当初の予想を大きく上回る修理代と時間がかかる公算となってしまいご迷惑をおかけする事になりました。

 

車の修理はただ直せばいいと言うものではありません。

今の時代、いくらかかっても直してくれ、と言う方は稀で、普通は出来れば安い方が・・と言うのが大半のご要望です。

私は費用を抑える(手抜ではない)事を考えた整備も、今の時代の整備士に求められているものだと考えています。

ただ、今回の修理に関しては、最初の時点での見積もり金額を見誤った点を、大いに反省しないといけないと思う一件となりました。

2月 162013
 

三菱車のエンジンクランクシャフからのオイル漏れ対策のリコールを行いました。

リコールをさせていただいたのは、三菱のトッポと言う車種でしたが、同じエンジンを使用している三菱の軽自動車が軒並みリコール対象車になっています。

そのため台数が膨大となり、部品の供給が追いつかないほどの状況で、現在お客様には順番待ちをしていただいています。

でも皆さん心配なさる必要はありません。
その部品の不良でオイル漏れを起こしてしまっている車両は極わずかです。

それでも国からの指導を受けたメーカーは、有無を言わさず対象車は全車無償で修理をしないといけません。

不良品を造ったんだから当然といえばそうなんですが、三菱関係の人の言い分によると、不具合を起こすのは新車からの部品ではなく、別の修理で後に交換した部品が不具合を起こすとの事。
真相はわかりませんが、ひとつ言えるのは「リコール=悪質」というイメージは間違っているという事です。

悪質なのは公表せず、こそこそと裏で修理している事です。

どのメーカーがやっているとは言えませんが、残念ながら国内最大手のメーカーでもやっていることです。

ですから自分の車でリコールの出たからと言って不安になる必要はありません。

逆に良かったと安心して良いと思います。

 

あなたのお宅にもリコールの案内行ってませんか?

2月 072013
 


会社の看板がサビで汚くなってきたため、この度看板を付け替えると事になりました。

まずは古い看板を取り外します。

今回お世話になったのは与謝野町岩滝の老舗看板屋さんの、小室看板さんにお世話になりました。

こちらが新たに取り付ける看板。

全容はいかに?

ちなみに、そこの3代目?のヒゲくんこと広高くんとは、与謝野町商工会青年部で一緒に活動する仲間です(^_^)

クレーンを使い慎重に作業が進められます。

実物は結構デカいですね(^_^;

今回の看板のデザインは、商工会で仲介していただき、丹後のオーデザインチャンネルズさんに作っていただきました。

「まあるいキモチでお手伝い」
というキャツチまで考えていただき、ありがとうございましたm(_ _)m

こちらがその全貌です!

逆光でちょっと暗いですね。

どうです?看板イラストの私って似てますかね(^_^;)

後日談ですが、うちの奥さんのお友達の方々から「似てる!」と大好評でした!