エンジンは異常なさそうだけど、いきなり走行不能不能になったとの事でJAFでレッカーで入庫となったワゴンR。
確かにエンジンは調子よさそうに回っていますが、シフトをパーキングからDレンジに入れるも変速ショックも無く、まるでニュートラル状態。
リバースや2、Lなど他のレンジも全く反応無し。
ミッションへ入っているコントロールワイヤーはちゃんと動いているようなので、どうやらミッション内の異常のようです。
走行距離が11万キロということで、まず基本点検としてオートマチックオイルを点検。
料は適正でしたが、オイルはそれなりに汚れているようでした。
ちなみにこのお車はお客様が他社で購入された物で、これまで当社でメンテナンスはしていませんでした。
これまで過去にMC系ワゴンRなどでは、オートマチック内のプラネタリギア破損故障の修理を何度かしたことがあり、今回もミッション内の破損かなぁ・・と嫌な予感。
しかしプラネタリギアの破損なら、走行不能になる前にガラガラなど変な音がしたり、変速がおかしくなったりと前兆があるはずです。
そこでお客様に何か前兆はありましたか?と聞くと、ちょっと前からドライブ入れてもエンジン回転が上がるだけで走らない事があり、徐々にその回数が増えてきて、いよいよ走れなくなたとの事。
ただその際に変な音とかは全く無かったそうです。
なるほど。なんとなく原因が推測できます。
Dだけでなく、R、2、L、すべてのレンジがニュートラル状態と言うことは、特定のギアやコントロール系の故障では無さそう。
すべての動作の大元となるのはオートマチック内のオイル。
その油圧が上がらなければすべての動作が出来ないことになります。
そこでまずはオートマチックオイルを新油に交換してみました。
が、結果は変化無し。
あいかわらずドライブでも、リバースでも、無反応。
オイルプレッシャーが上がらないと言う事は、オイルポンプの故障?または油路の詰まり?
ん~時間もあまり無いことなので、ひとまずミッションを降ろして分解することにしました。