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9月 202014
 
アシストモーター最大の役割とは

アシストモーターにとってもう一つ大切な仕事があります。

それはアイドリングストップ時の再始動。

これまでワゴンRのアイドリングストップ車では、スターターモーターが再発進の度にキュキュキュっと唸りを上げエンジンが始動していました。

実はこの音が耳触りで、アイドリングストップなんかやめてくれ!と思う人も多いと思います。

しかし新型ワゴンRのS-エネチャージ車では、アシストモーターが滑らかかつ静粛にエンジンを再始動をしてくれるのです。

こちらがエンジン再始動の様子。

ん?エンジン始動がわかりました?

ちなみに動画内のガチャって音は、モーターの作動音では無く、ブレーキを離した時の跳ね返りの音です。

 

わからなかった人はもう一度。

分かりにくいですが、メーター内のアイドリングストップスタンバイ状態を示す(丸にA)マークが消えた瞬間にエンジンが再始動しています。

あのキュキュっという不快な音は全くと言っていいほど聴こえません。

これで再始動時のイヤな音から解放されました。

また修理屋的に言えばスターターモーターの消耗という問題解決にもなり一石二鳥ですね。

ちなみにカタログでは、アシストモーターの効果として加速性能の向上では無く、アイドリングストップの再始動時の静粛性の方を強調してます。

つまりアイドリングストップにおける再始動用モーターとしての役割がメインで、加速時のモーターアシスト機能はサブだと考えるべきなんでしょうね。

 

アシストモーターを見てみたい!

メカニックとしては、やはり気になるのがアシストモーター本体。

オルタネーターに付いていると言う事なので、ボンネットを開け上からのぞいてみますが、オルタネーターの一部がわずかに見えるだけで肝心のアシストモーターは見えません。

DSC_1332

 

では車両の下側からはどうでしょうか?

こちらが車両をリフトアップして下から覗き込んだ様子。

DSC_1335

ほら見えました!

写真ちょうど真んに見える、灰色のカプラーが刺さっている黒いカバーの中にアシストモーターがあります。

オルタネーターのプーリーが有る側から見れば反対側になりますね。

大きさでいうとマクドナルドのハンバーガーが入っている箱ぐらいの大きさですかね?え?例えがわかりにくい?(笑

エンジンを動かすモーターと考えれば小さな物ですがちゃんと原動機型式が記載され、これでも国土交通省から立派な原動機として認められているのです。

 

アシストモーターを見るために車両を下から見る事となったのですが、もう一点目についたものがありました。

それはこれ↓

DSC_1333

中央右から見えているのはマフラーのパイプ。他は黒い物体に覆われています。

その黒い物体の正体はアンダーカバーです。

新型のハイブリッド仕様の車には、車体下部に大型のアンダーカバーが装備されていました。

プリウスなどのハイブリッド車では当たり前になってきていますが、軽自動車で見たのは初めてです。

アンダーカバーの役割といえばエンジンやミッションがが汚れないため!

というのは一昔前の話で、このようにフルカバータイプのアンダーカバーの主な役割は車体下部の空気の流れを良くし空気抵抗を減らす事。

結果、燃費がよくなる、という訳です。

軽自動車もついにここまできたか!と言った感じですね。

 

そして、またもやここでメカニック目線として気になったのはオイルのドレーンの行方。

ありましたありました。アンダーカバーの一部にサービスホールが。

つまりサービスホールを取らないとオイル交換が出来ない訳で、我々にとっては手間が一つ増えるという何とも悲しい発見となりました。

 

軽のハイブリッドは今後主流となるのか?

今回の新型ワゴンRは、軽自動車の量産車初のハイブリッドという事で注目を集めています。

しかしハイブリッドグレードのFZの2WDが1,372,680円{税込)に対し、従来通りのエネチャージ仕様のFXが1,144,800円(税込)

もちろんFZには、ハイブリッドシステム以外にレーダーブレーキサポート標準装備で、プッシュスタートやエアロにアルミなど、装備の違いもあり価格差は約23万。

これを高いか安いかと見るのかはユーザーさん次第ですが、従来のエネチャージ仕様であるFXでも十分に燃費や走りは十分に良いです。

ちなみに現在のワゴンRの購入層は中高年以上の年齢層の方が大半という状況となっており、プッシュスタートにエアロやアルミなどの余計な装備はその方々にとっては必用無いと思います。

そう考えれば、なんだかんだ言っても中間グレードのFXが売れ筋になるのかなぁと言うのが私の結論。

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こちらが非ハイブリッド仕様であるFX。

ハイブリッドモデルと比べるとフロントマスクが地味~、と感じるのは若い世代だけで、客層を考えるとこれで正解とも言えなくはありません。

実際、うちの社長(70才)は別に何とも思ってないようで、装備に関してもプッシュスタートは苦手と申していますので、ハイブリッドよりこっちの方がイイと言っておりました。

と言うわけで我が社では、お客様に乗ってもらうなら、やっぱFXでしょ!という事でこちらの方を、導入。

試乗希望の方はお気軽にお越し下さい!

 

最後に、なぜスズキは発売直前になってハイブリッドを名乗らなくなったのか?それは元祖ハイブリッド車で有名な某T社さんからの横やりが有ったとか無かったとか。

まぁさすがに天下のT社さんでも直接物申す事は無いと思いますので、ススキさん側が事前に配慮した、と言うのが本当の所なのかもしれませんね。

新型ワゴンR試乗レビュー前編

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