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8月 172015
 

実はちょっと前にの修理になるのですが、今回紹介させていただくのはホンダアクティトラックHH7型のミッション分解修理です。

 

入庫の理由は走行時にエンジン付近から異音がすると言う事。

音の種類から言うと、ウィーンという唸り音。

車両停止状態でエンジンを空ぶかしすると、回転に合わせてウィーン、ウィーンと音がします。

この時点でハブベアリング、デフが異音の原因から外れます。

 

こうなると一見エンジンからの音のように感じますが、クラッチを切ってみると音は止まります。

クラッチを切ると、エンジンとミッションが切り離され、動力はミッションに伝わらなります。

そうするとミッション内部の回転が止まり、と同時に異音も止まったと言うわけです。

また、よくあるクラッチのレリーズベアリングの損傷なら、クラッチを踏んでも音が出るのが普通です。

という事で音の原因はミッション内部という結論に至りました。

 

また音の感じからベアリング関係の損傷の可能性が高そうです。

一応中古ミッションを探してみましたが、結構いい値段です。

分解工賃と中古ミッションを天秤にかけても、オーバーホールの方が断然修理代が安く出来そうですので、ミッションの分解をする事にしました。

下の写真はミッションが車両から降りたところです。

クラッチディスク交換作業とここまでは同じですね。

DSC_3094

5速のマシュアルミッションなのでデフ一体でも意外にコンパクト。

 

それでは次に降ろしたミッションを分解していきます。

アクティは基本後輪駆動ですが、リアエンジンの横置きなのでミッションも横置き用、つまり前輪駆動用のミッションに近い構造になっています。

DSC_3098

 

ミッションケースをパカっと割ると・・

DSC_3100

 

中からは桃太郎が!では無く(笑)、ギアなどの変速機構が出てきました。

DSC_3104

 

写真右に見えるのがメインシャフト、左がカウンターシャフトです。

ミッションをバラすと原因はすぐに判明。

ベアリングの破片らしき物がボロボロと出てきました。

 

調べてみるとメインシャフト側の軸を前後で支えているベアリングが損傷していました。

カウンター側の方は大丈夫だったので、そのまま再使用する事にします。

カウンターシャフト、メインシャフトを取り外し、メインシャフト側のベアリング2個交換、そして分解したついでにクラッチ関係も新品に交換させていただきました。

 

分解工賃はそれなりにかかかりますが、異音原因の部品自体は本当に安いものです。

とは言えそんな部品一つでも、車にとっては大切な物なんですよね。

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