京都北部地域与謝野町の車屋さん安田自動車。車の販売・車検・故障修理・鈑金塗装・保険他、車に関する小さな事から大きな事まで確かな技術と親身な対応でお客様のカーライフをサポートいたします!
8月 232011
 

 今回紹介する修理は平成12年式のワゴンRやKeiなどのK6Aエンジンのターボ車の、タービンの故障修理です。

入庫してきた時には、平地は普通に走れるけど上り坂等で力が無い状態でした。

アイドリングも調子良く、走りはいわゆるノンターボ状態。

白煙こそ吐いていませんでしたが、どうやらターボがダメそうな感じです。

そこでさっそくタービン本体を取り外してみると、廃棄側のタービンがガタガタでした。

CIMG4932.JPG  

こうなるとタービン交換となる訳ですが、部品は新品なら10万以上リビルトでも5万程度。

そこであまりおすすめは出来きませんが、今回は安く修理したかったため中古で対応する事にしました。

 

うちに丁度ワゴンRの低走行距離のスクラップ車があり、そのターボを流用して使うことにしました。

ただ、その車両はエンジンがF6Aなので、同じスズキ車のターボでも違う部分があると思われます。

パット見た感じは同じように見えますが、まずウォーターパイプの取り回しが違います。

パイプの取り付けから交換すればOK!と思っていたら、取り付けのボルト位置が違ってました(汗

 CIMG4929.JPG

(上写真ターボがF6A用、下のパイプがK6A用ターボのパイプ)

CIMG4934.JPG 

そこで多少強引ではありますが既存のパイプをバーナーであぶり手曲げする事に・・

CIMG4935.JPG

不恰好ですが何とか形になりました。

 

パイプの修正をし、あとは取り付けに移ります。

オイルデリバリパイプ、インテーク側の取り付け、エキゾースト側の取りつけは同でそのままいけました。

 

組みつけが完了し、いざ試運転へ!

走った感じではちゃんとターボは効いているようです。

ただ、ちょっと加速がゆるいような・・・・・

 

想定外?では無く、ん~やっぱりか(笑)

もともとF6A用のターボは効き具合がマイルド使用になっています。

 

こっちがF6Aエンジンの排気側のタービンですが、K6Aよりもタービン径が大きいです。

 CIMG4931.JPG

どうやら排気側が大きい事により回転数が少なくなるようです。

 

事情をお客様に説明して納車となりましたが、お客様いわく登りがしんどくなったけど燃費は良くなったようだ、との事です。

燃費が良くなった分のお金で、次の車の買い替え資金にしていただくようお願いしておきました(笑)

 

結論、燃費とパワーはやはり反比例するものなんですね。

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