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11月 182016
 

9月に発売された新型ムーヴキャンバス。

「おもてなしスタイルワゴン」と銘打たれた車はいかがなものか?

お世話になってるダイハツの販売店さんにて、現車のチェックと試乗してきました。

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こちらの車がカタログ表紙と同じグレードと装備の仕様になっていて、グレードでいうところのGメイクアップに、ストライプカラーのメーカーオプションが装備されています。

 

色々選べるけど、ちょっと複雑なグレード設定

簡単にグレード説明すると、価格の安い順から L→X→Xリミテッド→Gの順となり、XリミテッドとGグレードのみに外装にメッキパーツなどを装備したメイクアップX、メイクアップXリミテッド、Gメイクアップの3グレードが用意され、さらに各グレードにスマートアシストⅡ有り、無しのグレード設定。

ストライプカラーは?と言うとカラー設定の一つでは無く、X、Xリミテッド、G、メイクアップX、メイクアップXリミテッド、メイクアップG、でベース色を選んだ上でのメーカーオプション扱いになります。

でも私は最初にカタログを見た時、メイクアップにストライプカラーがセットになった写真が並んでいたのでメイクアップとストライプはセットでの設定だと勘違い。個人的にはこの辺がちょっとややこしいかなぁと思いました。

ですので、実はメッキ外装のメイクアップじゃ無くてもストライプカラーは選べたりしますが、メイクアップにせずストライプカラーを選ぶ人は、まずいないかなぁと思いますが(^_^;)

ただ細かく選べるという点では親切なのかもしれませんね。

 

幅広い年齢層の女性ユーザーを狙った外観

こちらの車がメイクアップじゃない標準仕様のXグレード。

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これはこれでスッキリとまとまった外観です。

落ち着いた外観から、こちらのメインターゲットは、年配の女性といったところでしょうか。

とは言え若い女性が乗ってもボディカラーによっては充分にポップなので、最初の出足こそ話題性の有るストライプカラーやメイクアップが売れると思いますが、徐々にこちらのグレードの方も売れてくるでしょう。

ダイハツの商品開発資料によると、現状のココアとムーヴコンテに乗っている人への乗り換えを意識しているそうで、そう考えると丸いヘッドのココアと四角いヘッドのコンテの間の子を狙った?四角からず丸からずの中間的な形状の理由がうかがえます。

ストライプカラーのメイクアップを見ると一見奇抜なデザインに見えますが、通常グレードの外観を見ると意外に無難なデザインだと気づきます。

本当に売れ行きを左右しかねない外観デザイン、挑戦するか、無難にまとめるか、本当にメーカーとしては難しい選択だと思いますが、この車のメインターゲット層を考えるとこれがベターな選択かもしれません。

 

ベースは同じでも異なる印象のインテリア

こちらがメイクアップの内装。

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水色の化粧パネルが映えるポップな内装。

一方こちらはメイクアップじゃ無い方の内装。

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カタログを見ると、メイクアップに比べると地味な印象ですが、実際に乗ってみるとこれはこれで落ち着いてていいと思います。

 

キャンバスのインテリア(内装)は、いかにも女性が好きそうなデザインと機能満載ですが、これはターゲットを女性と割り切っている事で出来た事なんでしょう。

同じダイハツのキャストが、可愛らしい外装にも関わらず、内装のデザインが普通すぎてとてもアンバランスでした。

キャストの場合は一つのベース車で、可愛い系のスタイル、SUV系のアクティバ、スポーツ系のスポーツという、3つの異なる方向性のキャラクターの車を用意したため、それに対してインテリアデザインがどっちずかずの印象になってしまった感が否めません。

そのためキャストは一粒で3つ美味しい、とはならず3頭追うもの一頭も追えず?になってる気がします。

女性って車を選ぶときの基準に関して、見た目も大切ですが、インテリアの印象もとても大切な要素ですよね。

ですので、今回のキャンバスのように、女性が気に入るモノと割り切った、インテリアと装備はいいんじゃないでしょうか。

ただ、同じく女性をターゲットに絞ったスズキのラパンは、男から言わせると不必要に思えるセンターコンソールにテーブル(笑)みたいな突き抜け感は無く、カワイイけれどそれなりに無難にまとまっているのがもったいない気がします。

これだったらコンテやココアの内装の方がより個性的でオシャレだった気がしますね。

 

 

女性にやさしい新たな機能が登場

新型キャンバスのウリとも言えるのが、ダイハツ車初となる俯瞰モニター。

ダイハツでの名称はパノラマモニターと言っていますが、一番有名なのは日産で言うところのアラウンドビューモニターでしょうか。

複数のカメラ画像を合成しあたかも上空から車を見ているような画像を映し出すことで、車庫入れを容易にする事ができます。

こちらがそのパノラマモニター。

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この機能があれば駐車場に入れるのラクラク!との事ですが、もう一つ大きな役割があります。

それは車の周りに小さな子供がいないか、確認出来るという安全上の機能も兼ね備えている事です。

小さなお子さんを持つママにとって安全が何よりですしね。

 

こちらがCMなどでお馴染みのラク置きボックス。

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リアシートの下から引き出せる、まさに引き出しが出てきます。

床に置きたくない物でもリアシートに置くと転げて落ちてしまう物などをここに置けば転がり落ちる心配は無く、またフロントシートからも手が届くのでバックなどを置くのに便利だそうです。

これまでこの手の引き出しはフロントシートの下には良くありましたが、リアシート下に装備したのがミソ。

ただ、これはすごい!と感心するほどの物では無く、ちょっとしたアイデア程度の気がしますが・・・女性にはウケるんでしょうか?

という事でうちの妻に後日聞いてみると、ちょっとした買い物の時に荷物が崩れないのはイイとの事。

男性目線でつい車を評価してしまうのは良くないと反省です(^_^;)

 

キャンバス、最大のライバルは・・?

実はキャンバスの頭にはムーヴという冠名が付いている事から、ムーヴの派生車という位置づけになる訳なんですが、以前のコンテやココアと大きく違うのはリアがスライドドアになった事。

たかがこれだけなんですが、この事でムーヴとは全く違うキャラクターの車になってしまったと思います。

ダイハツのスライドドアと言えばやはりタント。

同じスライドドアでもタントの左側はピラーレスで、しかも背が高い。

キャンバスはピラーレスもいらない、背もそんなに高くなくていいけどスライドドアはほしい、という新たな客層にアピール出来るともとれますが、逆にピラーレスで背が高いのと困る人がどれだけいるか?と言えばそれほどいない気もします。

実際に当社のお客様の大半は、キャンバスのカタログと共に、タントのカタログも同時に持ち帰られます。

元々タントを選ぶお客様のほとんどは、奥様方のご意見である事が多く、女性をターゲットとした同じスライドドアであるキャンバスと、購買層がかぶってしまうのは当然ですよね。

つまりキャンバスの最大のライバルは、実は身内であるタントなんじゃないでしょうか。

ちなみに価格帯でキャンバスとキャストを比較すると、基本装備だけ装備した最も廉価なグレードLの場合、キャンバス 1,188,000円に対してタント1,220,400円で、価格差は約3万程度。

充実グレードのG、SAⅡで、キャンバス1,490,400 円に対して、タントは   1,425,600円で約4万円差。

キャンバスの方が多少安いですが、それほど差が無いことから、キャンバスかタントか?どちらかを選ぶ決め手となるのは、やはりデザインと機能の差となりそうです。

こちらはキャンバスのリアシートを倒した状態の荷室。

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キャンバスはムーヴの派生車という事で、リアシートの座面が足元に収納されるタイプのシートアレンジかと思いきや、座面はそのままで背もたれが倒れるだけでした。

ですのでムーヴやタントのように平らにはなりません。

荷台を平にして荷物を積むシチュエーションというのは、それほど無いかと思いますし、これはこれで割り切ってしまえば大きな問題点ではないかと思います。

しかし、もしかしたら自転車等を積む必要が出てきそうなら、同じスライドドアでもタントの方を選んだ方良いかもしれません。

こんな車に自転車なんて積むシチュエーションなんてあるの?なんて思う方もおられるかも知れませんが、そういう私も実はその一人でした。

しかし小中学生のお子さんを持つお母さん方が、自転車で通学や遊びに出かけた子供さんを迎えに行く場合に、自分の車に自転車が詰めたらいいと思いますよね。

自分の子供が自転車に乗るようになると、お母さん方から車に対してこういう要望多いことを身を持って知る事となりました。

 

発見! キャンバス6万の法則?

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廉価グレードのLの新車価格は1,188,000円、写真のGメイクアップストライプ仕様になると、1,609,200円となりその価格差は約42万円。

これだけ価格差があると結局どれが売れ筋なのか気になるところです。

そこでダイハツの営業さんに話を聞くと、売れ筋は両側パワースライドの装備されたXリミテッドあたりかと思いきや、現在の受注状況では最上級グレードのGが売れてるとの事。

キャンバスはメイクアップグレードとストライプカラーが売りですのでそれも当然の結果かもしれません。

ある程度落ち着いてきたら、実用グレードのGリミテッドあたりが売れてくるかもしれませんね。

 

ここでちょっとカタログを見てて気づいた事があります。

X→Xリミテッド→Gと各グレードの価格差はちょうど6万ずつの違いでした。

同グレードでスマートアシスト有りと無しの価格差も6万。

さらにストライプカラーを選択すると6万アップ。

これってただの偶然?!ん~偶然にしては出来すぎ。やっぱり何か意味がありそうです。

皆さん、最初に買う前は贅沢しないで安いグレードでいいや、と思っていても、やっぱり現物を見たり勧められたりすると、良いものがほしくなりますよね?

私が考えるに、人間の心理的な物が統計的に6万ぐらいならこっちの方が・・と言うように、うまくワンランクアップした装備車に誘導しやすい価格差、という解釈はいかがなものでしょうか。

実際にうちが試乗車を導入するにあり、当初はパワースライド無くていいしXでいいや、と思ってましたが6万アップで両側パワスラ付くなら・・という事でXリミテッドにランクアップしてしまいました。多分8万アップならやってないかも。

本当は廉価なLにパワースライドドアだけほしいと思いましたが、オプションでパワスラは選べず、グレード別装備になっていて廉価なLにパワースライドは付けられません。

ですのでプッシュスタートとかオートエアコンなんかは無くていいんだけど、パワースライドドアはほしいと思っても、いやでもL→X→Xリミテッドの2階級アップの選択肢しか無いのです。

ん~まさにダイハツの思うツボです(^_^;)

 

乗ってみないと分からない!キャンバス試乗キャンペーン

やはり物事は百聞は一見にしかず、と言いますように、実際に車を使ってみないと分からないですよね。

という事で当店ではキャンバスの試乗車を導入。

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実際に使ってみないとわからない使い勝手の良さ、また不便な点も乗ってみないとわかりません。

試乗、またモニター貸出も場合によっては可能です。

ご希望の方はお気軽にお尋ねください!

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